お知らせ
眩暈(めまい)の種類(2017/06/09)
眩暈や耳鳴りを専門としている領域を紹介します。
1 耳鼻咽喉科
2 神経内科
3 内科・循環器科
4 その他
耳鼻咽喉科領域の症状を出す代表的な病気はメニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎などです。
メニエール病は内耳を満たす内リンパが過剰になると、内耳の働きが異常となり、眩暈を生じます。
良性発作性頭位めまい症は前庭にある耳石のかけらがはがれ、半規管内に入ると眩暈を生じます。
前庭神経炎は平衡感覚に関係する前庭神経が炎症を起こすと眩暈を生じます。
神経内科領域の症状を出す代表的な病気は脳卒中(脳出血、脳梗塞)、椎骨脳底動脈循環不全などです。
これらの疾患は、小脳や脳幹に出血や梗塞が起ると眩暈を生じさせることがあります。
また、椎骨脳底動脈循環不全は頚椎の変形、軟部組織の硬化などが原因で脳に栄養を与えている椎骨動脈や脳底動脈の血流を悪くしてしまう病気でやはり、眩暈などの症状が伴います。
内科・循環器科領域の症状を出す代表的な病気は脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症、起立性低血圧、高血圧、不整脈などです。
脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症は頚椎の摩耗などによって、体のバランスを取るための手足からの情報が十分に脳に伝わらない為、眩暈が生じさせます。
起立性低血圧、高血圧、不整脈は血圧が急激に変動すると、脳へ送られる血流量が不安定になり、眩暈を生じさせます。
その他として、不安障害、ストレス障害、低血糖、貧血などでも、眩暈を生じさせる原因になります。
まずは、ご自身の症状を把握しなくてはこれらの症状を抑えることはできません。自己判断せずに症状に合った病院で診察を受けることをお勧めします。
当院では、病気を治すのではなく、その方に合った正しい姿勢にすることで自然治癒力を向上させ、病気になり辛い身体つくり(東洋医学では未病という)や自然治癒力により症状を緩和させるお手伝いを心掛けております。
佐藤信之先生が健康雑誌「壮快Z」と週刊誌の週刊ポストから取材を受けました。(2017/05/17)
当院のスタッフ、佐藤先生が健康雑誌「壮快Z6」、週刊ポスト2017年5月26日号に記載されました。是非ご覧ください。
4月29日 診療のお知らせ(2017/04/08)
4月29日は昭和の日で祝日となりますが、通常通り診療いたします。
腰痛について(2017/02/27)
腰痛には、様々な原因と症状があり、一概に限定はできません。
その種類として、
椎間板性疼痛、椎間板ヘルニア、椎間関節性疼痛、仙腸関節機能異常、筋筋膜性腰痛、筋性疼痛症候、骨粗鬆症による腰背部痛、その他にも内臓疾患、血管障害(動脈瘤など)、腫瘍(悪性・良性問わず)によるもの、骨肉腫・・・
挙げればきりがないほど存在します。
「その他にも」以降に記した疾患は命に関わる疾患になります。
今回は、特に筋性疼痛症候、いわゆる腰痛症について説明します。
「いわゆる腰痛症とは、調べても原因がわからず慢性的な経過を示す腰部周囲の痛みを主症状とする一群」とされています。
従って本来明確な原因を特定することはできないものでありますが、一般的には軟部組織由来で
「不良姿勢を根本原因とし、この不良姿勢に原因する腰背部筋群の疲労から痛みが生じてくる」
との原因推測がなされています。
一方、一時的な筋からの痛みを主症状とする筋性疼痛症候を「いわゆる腰痛症」の原因疾患の一つと捉えることもできます。
因みに、姿勢性腰痛は、慢性腰痛で最も一般的な原因と考えられる筋疲労性の腰痛です。
筋・筋膜性の腰痛と呼ばれたりすることもありますが、器質的な変化というよりも機能的な変化と考えるほうが妥当だと考えられます。
つまり、筋や筋膜に痛みの根源があるのではなく、姿勢悪化による筋疲労に原因があるという考え方が妥当です。
確かに筋膜の変化は、機能的に長期間の筋拘縮が発生してしまうので、二次的に発生する可能性は高くなります。
感覚的な主訴としては、「だるい」「重たい」というような鈍痛です。
体を動かすと痛みが軽減されることがありますが、長時間の運動で悪化するというのも特徴です。
医学的な所見では、徴候に乏しいというのも姿勢性腰痛の特徴であり、神経学的にも問題がなく、画像診断にも症状を説明するだけの所見がない場合がありま
す。
徴候らしいものといえば、傍脊柱部の圧痛と過緊張があります。
この過緊張はマッサージで軽減する特徴があり、温めて症状が軽減するという所見は、まさしく筋疲労に起因していると考えられます。
また、腰痛の発生とともに下肢の痺れを訴える症例もありますが、この場合は傍脊柱部の過緊張以外にも殿部や仙骨部にもみられます。これらは筋過緊張の反射性感覚障害といえます。
筋性疼痛症候は、徒手療法(手技療法)の適応疾患であり、その主な症状は「持続的筋収縮と微小循環障害」を原因とする一時的な筋からの痛みです。
さらにこの痛み以外にも
ROM制限、筋出力低下、限局部位の易疲労性、筋感覚障害、異常感覚などの臨床像が出現します。筋性疼痛症候には、特異的な臨床像を示す「筋硬結」とよばれる部位が筋組織内に認められます。
しかしながら、その発現メカニズムについての詳細はいまだ不明な点が多いです。
また、「筋性疼痛症候」と「筋筋膜性疼痛症候群」の違いは、前者の特徴である筋硬結の症状と後者の特徴であるトリガーポイントは同じですが、前者が筋以外の組織にも存在しますが、後者は筋組織に限るものという特徴があります。
筋性疼痛症候の特徴的臨床像
筋性疼痛症候の主症状は運動痛であり、様々な臨床像もこの運動痛によって解釈できます。
(1)筋性疼痛症候における4つの運動痛
筋組織内に疼痛閾値の低下が出現すると、日常的な刺激、例えば筋収縮、筋の伸長、筋への圧迫などによって痛みが出現します。
このような痛みは筋性疼痛症候の主症状である運動痛そのものです。
運動痛には、短縮痛、収縮痛、伸長痛、圧痛の4種類があります。特に短縮痛については、筋硬結を内在する筋・筋群に現れる筋性疼痛症候の特異的な症状と考えられています。
①収縮痛
該当筋を自動的に収縮することによって出現する痛み。
②短縮痛
該当筋の起始と停止を他動的に近づけることによって出現する痛み。この他動的な力には、重力、拮抗筋力、遠心力、及び他者によるものがある。
③伸長痛
該当筋を他動的あるいは自動的に伸長することによって出現する痛み。
④圧痛
該当筋が生体内・外から圧迫されることによって出現する痛み。この圧迫力には、自重や自己の筋収縮力などがあげられる。
その他にも、
(2)筋出力の低下
(3)関節可動域(ROM)制限
(4)局所筋群の易疲労性
(5)筋感覚障害
(6)異常感覚
といった様々な症状があります。
いずれにせよ、痛みの原因には様々な要因が考えられます。
その要因を見つけ出さなくては、仮に痛みが改善されても、再発の恐れが多々あります。
坂本施術所では、痛みの要因を見つけ出し、痛みの出にくい身体つくりを目指しております。
その結果、自己治癒力も高まり、健康な身体でいることが可能であると信じております。